MiMeMo(みめも)の徒然草

「つれづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」by徒然草 現代訳→「特にやるべき事もなく退屈だったので、1日中硯(すずり)に向かって、心に浮かんでくるいろいろな事を、ただ書いていると、妙に夢中になって気が変になりそうだ」

昨今話題のハンコのお話

こんばんは,

世の中、突き詰めて考えてみると「いらないかも」と思うことはまあ沢山あります。
このブログも・・・(;'∀')黙れ。

はい。
続けます。

ニュースでも取り上げられているように、はんこの必要性について議論が行われています。
我が国のIT担当大臣がはんこ議連の会長だったことに注目が集まりました。

私が思うに、はんこの会長だから注目が集まったわけではなく
ITの見地がなかった部分が始まりだと認識しています。

見渡せばITに詳しい方は沢山いると思います。
しかし人選に反映されなかったという結果です。

みんな大好き*台湾のIT担当の方のように、適材な人選だった場合
かりにその人がアナログな仕組みを好きでも差支えはなかったと思います。

デジタル担当大臣 オードリー・タンさん

気になる人は検索してみてね。


もちろん、大臣として国のIT分野のかじ取りが仕事のはずなので
スキルフルじゃなきゃダメとも思ってもいません。
話が分かって、一緒に考えれるくらいの知識は必須とおもいますが、、


本題

皆さんハンコ持ってます?
認印シャチハタ実印?それとも芋印
小学生のころ、年末に干支のスタンプをサツマイモに彫刻した覚えがあります。
(気が付いたらカビてて、ごみになりましたが)(;^ω^)・・・
私が最後にハンコを使ったのは4月の下旬、おうちの契約の為でした。
窓口では”はんこ無ければサインでも結構ですよ♪”と。
事前に手続きに必要なものを聞かされていたので、準備は完璧でした。
中学を卒業するときに頂いた(お金は払ってると思う)立派な入れ物に入った認印
いつも持ち歩くバッグに忍ばせていました。別に使う頻度が高いわけでもないのに。

最近では、荷物の受け取り方もサインor置き配ですし
銀行もネットバンクで免許書やマイナンバーカードで済んでしまうのですが
今後ハンコは無くなって行くのでしょうか?

そもそもハンコとは?
ハンコ、固く言うと印鑑。
起源はメソポタミヤ文明まで遡るようです。
55世紀も昔から始まった文化とのこと。
昔は権力者しか持つことが出来ない代物だったようです。
地位や権利を証明するものとして重要な役割を果たしていました。
様々形を変えて2020年の現代まで、その姿を残しています。

実印、認印、会社実印、角印、役職印、訂正印などなど
日本の社会活動には数多くの印鑑文化があります。
重要な書類に印をするときには、なぜだか手に力が入ります。
会社でも上司に印鑑をもらうとき、ちょっとドキドキしました。
大人たちが大事そうにタンスやカバンにしまうところを、幼いころから見ていたから
自然と私にも同じような認識が生まれたのかもしれません。

現在とこれから
現在、印鑑登録が存在するのは日本だけ?らしいです。
諸外国にも印鑑は残っていると思います。
ただしそれは法律や決まりの中のものではなくなったのです。
アメリカの婚姻届にはシールが貼ってありました(偽造防止?)
世の中はペーパーレス化が進んでいます。
環境保全や保管場所のコスト、紛失や落丁のリスクを考えると
デジタルデータにしてしまったほうが合理的です。
デジタル機器が使用できない場合や、旅先でもしもの時に保険として
紙にコピーした書類を持っていくことは、今後もあると思います。
しかし、これまでのように何かと紙を使うことは無くなって行きます。
本や雑誌、新聞もだいぶ前からネットで見ることが出来るようになっています。
業務でも、契約書や報告書、会議資料などを紙で出す会社は減る方向です。
今後、ルール改定や緩和策を設けていく必要はあります。
”必要だ”不要だ”という意見が出ますが、
選べる余地はあってもいいのかと思いました。
どんどん簡素化され便利になっていく中で
お年寄りを置き去りにしてしまうと心配している方もいらっしゃいますが
便利になるぶんにはお年寄りにも優しいものになっていくと思います。
お年寄りに、複数枚の書類に捺印をさせ訂正印まで押してもらうより
指紋認証や顔認証などを使用するほうが負担が少なくなっていくはずです。

あえて捺印したいと思う人もいるでしょう。
(私は文字も絵も苦手なので、ハンコやスタンプは便利な一つの道具です)
ただし、業務やシステムの障壁になる決まりは無くしていくべきです。
今回のコロナ騒動で、テレワーク可能な業種の中に
会社の決まりで印鑑を押すために出社された方がいたようですが
完全に時代錯誤の状態です。
紙の使用を減らせば印鑑の出場頻度も落ちます。

この先、ハンコは絶滅の一途を辿ることが分かります。
早めに業務の効率化をしていきましょう。
はんこ屋さんは、押したくなるような印鑑の開発や
訪日された方に向けお土産など商売にシフトしないと
生き残りは大変だと思います。



おわりに、
初めて自分の名前をハンコで捺印したとき、ちょっとだけ大人になったような気がしました。

またね('ω')